2006.12.24

 
  松伏とは(松伏町)
  水谷勇三
   

  松伏は江戸時代から松伏領と呼ばれた所で、江戸川と古利根川にはさまれた沖積台地よりなり、北東部に金杉台地がある。この付近は江戸時代に堰枠を設けて松伏溜井とし、村々に水を引いたところで古来米作の盛んな所である。

  この地方を開拓した人に石川民部という人がいて、石川家の祖であるが、遠州曽根の松を移植し、それが伏せ松の形をしているところから松伏と呼ばれるようになった。つまり松伏の名は石川家の松の俯伏している形からきたものだという。一説にはマツブシのブシは河段丘、谷領などに見られる小平地のことではないかとも言われている。

  町の北東部築比地(ついひじ)にはヤマトシジミを主とする栄光院貝塚や縄文期の住居跡や多量の土器を出土した本郷貝塚があり古くから人が住んでいたことがうかがわれる。
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