2007.3.18

 
  小鹿野歌舞伎(小鹿野町)
  水谷勇三
   

 
 今からおよそ200年前江戸歌舞伎の修行のため江戸に出た初代坂東彦五郎が江戸歌舞伎をこの地に伝えたのが始まりである。常設の掛け舞台で上演するほか、祭り舞台(山車)に芸座、花道を張り出して行う「屋台歌舞伎」が大きな特色である。役者、義太夫、裏方まですべて若衆によって担われ、年6回の定期公演のほか各地で公演を行い喝采を浴びている。
 昭和に入って映画などの流行や戦時体制の影響から大きな変化を余儀なくされたが、文化財保護の機運が高まり昭和48年に小鹿野歌舞伎保存会が結成された。昭和50年には県指定無形文化財、昭和52年には県無形民俗財の指定を受けている。
  主な演目に 一の谷嫩ふたば軍記熊谷陣屋場 菅原伝授手習鑑吉田社頭車引きの場寿曽我対面工藤館の場 絵本太功記十段目尼崎閑居の場 などがある。町皆役者の小鹿野は街づくり事業、文化交流事業として歌舞伎の町小鹿野の名を高からしめている

 

 
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