2006.3.19

 
  寄居とは(寄居町)
  水谷勇三
   

 
 寄居町の歴史は鉢形城落城哀史とは切っても切れない。鉢形城落城後、甲州の侍、小田原の浪士などが鉢形の城下町に集まって居住した。つまり寄居とは人々が方々から寄り集まって住まったという意味である。

 毎年4月に行われる「寄居北条まつり」は昭和38年第一回「鉢形城の昔の話を聴く会」に始まり、鉢形城にゆかりの人々が集うことになった。開城から400年祖先供養の話がまとまり、北条氏の家紋に因んで「三鱗会」が結成され、毎年供養祭を続けてきた。

 これが年々大きな祭りとなり、合戦や和睦式を再現。武者行列や鉢形城での攻防戦などが行われ、戦国時代を彷彿させる祭りとして知られている。寄居の町中を甲冑を身に着けた北条氏の武将や足軽、小田原から参加した小田原ちょうちん踊り保存会、ちびっ子たちの忍者部隊、外国人も参加して戦国時代の出で立ちで練り歩く。寄居には鉢形の人脈が今日なお生き続けている。

SWAホームページへ
 Copyright2003 Saitama Walking Association