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鈴木広喜
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秩父札所34ヶ所 第28番 橋立堂
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馬の守り本尊として昔から信仰されてきました。その馬頭観音は鎌倉時代の作と言われています。馬が唯一の交通
手段であり、農作業の重要な動力源であった時代には縁日に飼い馬の手綱を引いて参拝する人の姿で賑わいを見せたという。
ちなみに馬頭観音を本尊とする札所はこの橋立堂以外では、西国の29番青葉山松尾寺が一カ所だけで日本霊場のうち二カ所だけという珍しい存在であります。堂の右手には馬堂があって、栗毛と白馬の像が祀られているのも馬の観音様にふさわしい
。
また馬堂には左甚五郎作の木札が打ち付けてあります。機械化が進んだ現代は、馬の守り本尊というよりも、旅の安全を祈願する人たちが多くなつています。
観音堂の石段の下から見上げる風景は、秩父札所の中でも一番荒々しさを持つていると言えるでしょう。武甲山西側の切り立つような断崖が雲を突き破るようにそびえ、周囲には古木が林立し、本堂は岩壁の下側に食い込むようにして建てられています。これに霧が出てくると、ご詠歌(巡礼または仏教信者などが詠う和歌)の「霧の海立ち重なるは雲の波 たぐいあらじとわたる橋立」の風景が想い出せると思います。
県の天然記念物指定されている橋立鍾乳洞は、納経所にもなっている庫裏から左に下がったところにあり、長さは約130mで、内部に入ると夏でもヒヤリとした冷気が身をつつみ、探検をしているような気持ちになります。鐘乳石、石柱等の自然がもたらす造形の不思議さは、ちょっと変わった感動を与えてくれるでしょう。
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