2007.2.25

 
鈴木広喜
 
秩父札所34ケ所 第3番 常泉寺(秩父市)  
    


 この寺のまわりは、田園が広がりのどかである。参道から真正面に見える本堂と、左手の石段を登ったところにある観音堂の二つからなっているお寺である。

観音堂は明治3年(1870年)に、秩父神社境内にあった薬師堂を移築したもので、それ以前は五間四面の大きなものであったといわれている。それが弘化4年(1847江戸後期)の火災で焼失したため現在の形になったのである。本尊の聖観世音菩薩立像は、火災による損傷はあったが、無事搬出され観音堂に安置されている。

 本堂も弘化の火災で全焼したが安政5年(1858年江戸後期)に再建され、薬師如来が安置されている。庭には不動池、不睡石などがあり、昔は隆盛をきわめた寺だったことを偲ばせている。

参道を登った本堂の中央の廊下には寺宝の「子持ち石」がおかれている。形が赤ん坊そっくり で高さが30cmほどの自然石でできている。これを抱くと子宝に恵まれるという伝説から、あちこちから子供の欲しいご夫婦が尋ねてきて、女性がこの石を抱いて御願いをする光景が見られるそうです。また、「長命水」という古井戸があり、これを飲むと万病に効くといわれています。

 
 Copyright2004 Saitama Walking Association