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鈴木広喜
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武蔵野札所33ヶ所 第22番 円照寺
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この寺は平安の初期に宗祖である弘法大師が龍燈桜の奇瑞を感じ、霊泉を加持して堂宇を創立したと伝えられている。鎌倉時代の初期宣化天皇の遠孫の加治太郎実家がこの地に住した。この実家の祖父は秩父其房で、その子が現日高市の高麗に住み高麗五郎経家と称した。その経家の長男である。この頃は幕府を開いた源頼朝が亡くなり北条氏が頭角を現した頃である。弟の家季は北条氏と共に元久2年(1205年)6月二俣川の戦いで畠山重忠と戦い討死した。
その後、子の加治豊後守家茂が父家季の菩提のため、円照上人を開山として開基したのが始まりである。康元元年(1256年)になって高野山より丹党の氏神である丹生明神、厳島より弁財天(写
真)を勧請して丹党一族の鎮守とした。その後も加治氏の菩提寺として盛衰を繰り返したが、江戸時代の慶安2年徳川幕府より御朱印地15石賜り、明治初年に寺領を奉還し現在に至っている。
札所本尊は如意輪観音で、人間国宝香取正彦作の梵鐘、絵馬などがある。また、本堂(写
真)の前に七不思議の池がある。@流水のつきることなしA鉱泉の瑞現B蛙なくことなしC雑草はえることなしD水濁れは3日のうちに雨ふるE鰻の片目Fタニシの金色、等からそのように言われている。
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